学生時代〜青春?⑤〜

 

私たちは、高校3年の春、新入部員獲得のための、全新入部員の前でやるライブで、難しい曲をやるか、簡単な曲をやるかで悩み、結果成功するとカッコいい難しい曲をやりました。

 

結論を言うと、失敗に終わりました。

 

後から後輩に聞くと、どうやら楽器陣はかっこよくて上手くて良かった とのことです。

 

楽器陣は

 

楽器陣は

 

 

 そうです、楽器陣は良かったのです。

つまり、ボーカルが良くなかったのです。

 

私たちは賭けに出た結果、ボーカルが最初のサビで声を枯らしてしまったのてす。

 

失敗が悪いわけではありません。しかし、よりによって新入生獲得の場でです。

 

もっと後から聞くと、それのせいで軽音楽部に入るのをやめた人もいるそうです…

 

 そうです。私たちはやらかしたのです。

 

 

 

別にそれが問題となり、部内で問題になったかと言われると、そんなことはありません。

しかしここで失敗したことが、まさかの結果だという驚きになってしまったのです。

 

 

しかし私たちの勢いは止まりませんでした。

 

引退となる9月の文化祭。

そこでは2日間ライブが行われますが、私が大学のAO入試と被ってしまったために、2日目に出れないという悲しいことが起こりました。

そこは問題ではなかったのです。なぜなら私たちには後夜祭がありました。

 

後夜祭は、前半がダンス部、後半が軽音楽部や有志のバンドの演奏となっていました。

 

その後夜祭に出演するには、生徒会長とバンドメンバーの面談が必要です。

 

 

私たちはなんと、その後夜祭に出演が通っただけでなく、大トリを任されたのです。

 

こんなことがあるのかと。高校生活の締めがこんなにいい結果になると、私は思ってもいませんでした。

 

感動的に長ったらしく述べるのは難しいので、簡単に言います。

 

私たちは初めてやった曲『曇天』と、盛り上がる選曲が必要だとして、ORANGE RANGEの『イケナイ太陽』をやりました。

なんなら想定外のアンコールを頂き、急遽『Deeper Deeper』を演奏しました。

 

このように、男子のみのカッコいいバンドを作ったら、上手くことが進み、引退の締めのライブで大トリをやることができました。

 

私は高校の軽音楽部で、ドラマチックにバンドメンバーが増えていく経験をしたが、それが潰れてしまい、

しかしそれを土台とした新たなバンドを作った結果、私たちの学年で最強のバンドを作れたのです。

 

 

という学生時代の青春的なストーリーでした。めでたしめでたし。

 

 

 

学生時代〜青春?④〜

 

そんなこんなで、難しい曲にも挑戦しつつ、私たちは少しずつではあるものの、曲数を増やし、ライブもやっていきました。

 

自分の技量が昔に比べると上がって来ているというのもあってか、最初のバンドに比べてライブもできて、楽しさがさらにありました。

 

ベースを消去法のような形でやらざるを得なかった彼は、マキシマムザホルモンを私が教えた結果、スラップ(チョッパー)を大層気に入ったらしく、やっとベースが楽しくなって来たと言っていました。

(今や彼はベーシストになると言わんばかりにペチペチベースを鳴らしております。20万くらいするベースを使って。)

 

SCANDAL好きの彼は、どんどん上達していき、結局私の最初のバンドの初期メンバーだったギター1よりも上手くなりました。

(そんな彼、勉強があまり出来なかったらしく、ギタープレイヤー専攻の学校へ行きました。)  

 

このように上達をしていった彼らの力もあり、ONE OK ROCKの曲をいくつかやったり、SCANDALマキシマムザホルモン、SiMなど様々な曲をやりました。

 

そして時間が過ぎ、高校最後の年になってしまいました。

2年の頃は着々と経験を積み、結局3年です。

 

だだ私たちは、3年の1発目から大きな仕事を手に入れます。

それは、部活紹介の場です。

新入生全員と、様々な部活の紹介をする人たち(同じクラスの人たちもたくさん)を目の前にして、軽音楽部から1組だけ出ることのできるライブに、私たちのバンドが選ばれたのです。

 

正直このライブで新入生の獲得数が変わるといっても過言ではありません。

そこで私たちは選択に悩まされました。

 

流行りのONE OK ROCKで攻めることは決まっていました。

ただ実は、私たちのボーカルはあまり高い声が出せないのです。

なのに、『完全感覚dreamer』をやっていたのです。(笑)

 

なので選択肢として、

・難しいが決まればカッコいい『完全感覚dreamer』をやるという賭け

・安定した演奏ができる『Deeper Deeper』

が挙がったのです。

 

私たちは相当悩みました。今の自分なら、あのボーカルの技量なら安定策を選ぶと思います。

 

しかし、私たちは違いました。賭けに出たのです。

これで成功すれば、新入部員もたっぷり!

私たちは気合を入れて挑みました。軽音楽部の未来のために!

 

 

 

 

 

 

 

 

【結論】

オオコケしました。

 

学生時代〜高校のバンド②〜

前回、高校の時に組んでいたバンドの変遷を少し書きました。

しかしまだまだ進化していきます。

 

《前回のあらすじ》

軽音楽部に入部し、男子3人組でバンドを組んだもののしっかりと活動ができず…

しかしメンバーのベース担当が掛け持ちして入っていた吹奏楽部から、女性ボーカルが入部志望!

見事入部、そして私たちのバンドにボーカルとして加入したのでした!

 

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楽器陣が3人にボーカルが1人。女性の多い部活の中に女性メンバーが入ったこともあり、先輩から注目されはじめます。

私たちはこれから伸びていくバンドになれる。そう確信しました。

 

高校1年の冬、11月ごろ。

バンドメンバーは、皆バラバラのクラスでした。

私はクラスの中でもそこまで友達が多くない、そんな人間でしたが、軽音楽部に入っていることをキッカケに仲良くなる人も増えてきました。

例えば、軽音楽部に入ろうとしたが、女子ばかりで入るのやめたという人や、父親がロック聞いてるよという人。彼らとは少しずつ仲良くなっていきました。この同じクラスの彼らの話はまた後日。

 

ある日、ギターの彼のクラスに、新しい転入生が来ました。

クラスのまとめ役のような立ち位置になりつつあった彼は、必然的に転入生と交流ができました。

たまに放課後そのクラスに遊びにいくのですが、その時に紹介されました。

なんとその転入生、女子でピアノが弾ける人だったのです。(どうやら音楽系の高校から転入して来たらしい。そりゃうまいわけです)

その転入生はノリが良すぎる人でした。なのですぐに仲良くなり、またバンドメンバーの女性ボーカルともすぐに仲良くなりました。

 

これはまたチャンスなのでは?そう私は思ったのです。

私たちのバンドは既に形としては出来上がっています。しかし考えてみるとキーボードの人がいませんでした。

必須ではないものの、キーボードが入ることで明らかにバンドとしての形は良くなる。(女性メンバーということもあり)バンドに華やかさが追加される。そう思いました。

 

案の定、ノリが良すぎる人でしたので(笑)、すぐに軽音楽部の練習に顔を出してくれました。

そして軽いノリで入部、バンドに加入してくれたのです。

 

こうして私たちは、男子3人女子2人、計5人のバンドとなったのです。

 

 

とここでまた進化をするのですが、その人の話は軽い話なので、あまりワクワクせずにお待ちください。(笑)

 

では。

 

 

学生時代〜青春?③〜

私たちは無事、男子のみのカッコいいバンドを作ることができました。

ギター2とベースの彼らは初心者ですので、まず簡単な曲から始めなければいけません。

 

そこで私たちが選んだ曲は、DOESの『曇天』という曲でした。高校生ならよくやった人が多いのではないでしょうか。

 

ギターはパワーコードでできるし、比較的簡単で、初心者にはやりやすい曲でした。

 

その曲を詰めようということで、ひたすら練習はその曲にしていました。

 

しかし、やはり"飽き"という感覚に襲われました。

皆のやる気が溢れる分、1曲に集中するとこうなってしまいます。

 

そこで考えたのが、難しい曲を用意する でした。

 

あえて自分たちの技量の1歩上を行くような、少し難しい曲を用意すれば、挑むことでできない点が生じ、練習に励む。すると上達につながる、ということです。

 

そこで私たちは、ONE OK ROCKの『感覚dreamer』という曲を用意しました。

 

ベースやギターの彼らはどれ程難しいと感じるものなのか、それは正直よくわかりません。

しかしあの冒頭のドラムソロ(わからない方は是非調べてください)は、当時の私にとってなかなか難しいものでした。それは当時の他のパートの人もわかってたと思います。

 

しかも同じクラスの彼らは、ギターもベースもあまり自分に比べたら歴が深くありません。

当時の自分たちにはちょうど良い難しさでした。

 

カッコいいバンドとして作った私たちの、最初の曲についてでした。

 

 

 

 

 

学生時代〜青春?②〜

高校の軽音楽部で、男子のみのカッコいいバンドをつくる。

 

 

高校1年の終わり頃から、そのプロジェクトは始まりました。

 

前に言った私のクラスの友達2人は、軽音楽部に入っていませんでしたが、2人とも軽音楽部に入りたいという意思を持っていました。

ただ問題は、彼ら2人ともギター志望なのです。これではベースレストリプルギターバンドという、よくわからないものになってしまいます。(笑)

 

SCANDAL好きの方は、ギターしか視野になかったのですが、もう1人の方は絶対にギターという訳ではなさそうでした。

そこで私の、ギター志望だったが仕方なくドラムを始めたらとても良かったという話をして、もうベースしかないよという雰囲気にさせました。少し申し訳ない。

 

そして晴れて2人はギター、ベース担当ということで入部しました。

 

 

 

これで準備は整いました。

私の最初のバンドの初期メンバー、ギター1はギター、

イケイケギター2はボーカル、

SCANDAL好きがギター2、

半ば強制のベース、

そして私がドラム。

 

これでバンドを組めば、男だけのカッコいいバンドが出来ます。

別にモテたいとかではないのです。実際に男子3人の初期バンド時にモテなかったのですから。

ただやりたい音楽をやるならこれだ!となったのです。

 

こうして、私たちは高校の軽音楽部において大きなバンドを作ったのです。

 

つづく

学生時代〜青春?〜

今回から、高校の軽音楽部の中で最も上手く活動ができたバンドの話をします。

 

 

前回までの最初のバンドの話の中で、ギター2人とドラムの自分が部内の他のプロジェクトを、1年生の冬、年明けから始めていたことに触れました。

 

このプロジェクトはなにか。

そうです。男子のみのカッコいいバンドを作ることです。

 

 

ここで関わってくるのは、私のクラスの人間です。

1年の11月ごろの話で、軽音楽部に入っていることがキッカケで仲良くなった人がいると言いました。

1人はSCANDALが好きな男で、男子がいないと思っていたから軽音楽部に入部するのをやめたギター志望の人でした。

もう1人は父親がロックを聞いていて、かつ少しずつ現代活躍するバンドも聞いている男でした。彼もギター志望。

 

実は前から、彼らと私たちのバンドのイケイケなギター2は、交流がありました。カラオケに一緒に行くことなどもあったらしいです。

 

そこからこの私のクラスの友達2人と、最初のバンドのメンバーは交流ができました。

そこで出てきたのが、男子のみのカッコいいバンドの計画です。

 

 

そもそもギター2は、ボーカルをしたいと思っていました。ONE OK ROCKをやりたがっていました。

これは組むしかありません。別に部内にバンド制限というシステムはございませんから。

 

これがのちの高校生活で大きなものとなるバンドの始まりです。

 

 

つづく

 

 

学生時代〜高校のバンド④〜

はい。ここまで高校の軽音楽部最初のバンドの華やかな経歴を辿りました。

ここまでは華やかで夢のある話ですが、これ以降は大したことがなかったのです。

 

では簡単に。

 

 

年が明けて、1月ごろ。実はギター2人とドラムの自分は、他の部内のプロジェクトもあり、のんびりとバンド活動をしていました。

私たちはまだ初ライブをしていない。ではいつするのか。

 

ということで、初ライブは4月ごろ。新入生勧誘の意味も込めたライブでした。

結論を言うと、普通に1曲演奏をして、終わりました。各個人ミスや気に入らない点があったかもしれません。ただ緊張の中、初ライブを成功させました。良いことです。

しかしそれ以降、このバンドは落ちていきます。

 

持ち曲が1曲しかないという状況から、何曲か増やそうということになりました。初期メンバーも楽器歴がそろそろ1年になるだろうし、挑戦していかなければなりません。

 

そこで、次のライブは余裕を持って9月の文化祭にしよう、となりました。

吹奏楽部と兼部が2人いるというのもありましたので。

 

しかし文化祭直前に、問題が起こります。

吹奏楽部と兼部していた女性ボーカルが、ライブの出演が決まっていたのにも関わらず、満足のいく演奏ができる状況ではないから出たくないと言い出したのです。

確かに彼女は吹奏楽部の方も忙しそうでした。単純に演奏に対する不安感が湧くのもわかります。

しかし当時の自分にとっては、それがとても許せなかったのです。 

 

結局軽い喧嘩をしました。

その結果このバンドは、解散となってしまいました。

別に最後は険悪な雰囲気ではなく、お互いそれぞれ他にやることもあるから、そっちで頑張ろうという結論でした。

 

このバンドはドラマティックな展開で進んだものの、ライブは1回ポッキリ。大した演奏もできなかったです。

 

しかしこのバンドは高校の軽音楽部の生活の中で、土台となる部分でした。

それがギター2人と自分の、部内の他のプロジェクトとも結ばれていくのです。

 

 

次からは、そのプロジェクトの話を進めていきます。